モノシリンの3分でまとめるモノシリ話

モノシリンがあらゆる「仕組み」を3分でまとめていきます。

作者の連絡先⇒ monoshirin@gmail.com

【21】文明の発展速度のまとめ~文明は横に広がっていった~

【分かりやすくまとめると・・・】

・文明はユーラシア大陸から生まれた。それは農耕・牧畜に適した地形と気候があり,動植物がいたから。

ユーラシア大陸は横に広いため,緯度が同じくらいの部分が多く,気候が似たような地域が多い。だから,農耕・牧畜が横に広がっていった。

ユーラシア大陸以外の大陸には,農耕・牧畜に適した動植物がいなかった。また,砂漠や海で隔てられていたため,農耕・牧畜がユーラシア大陸から伝わるのが遅れた。そのため,文明の発展速度に違いが出た。

 

f:id:monoshirin:20151008215747j:plain 太郎,世界にはいくつ大陸がある?
f:id:monoshirin:20151008215749j:plain ユーラシア大陸南北アメリカ大陸,アフリカ大陸,オーストラリア大陸南極大陸の5つだね。

f:id:monoshirin:20151201213130j:plain


f:id:monoshirin:20151008215747j:plain そのうち,文明が最も早く発達した大陸はどこかな?
f:id:monoshirin:20151008215749j:plain ユーラシア大陸だね。そういえば,ユーラシア大陸とそれ以外の大陸だと全然文明の発達速度が違うね。

f:id:monoshirin:20151201212721p:plain


f:id:monoshirin:20151008215749j:plain ユーラシア大陸以外にも人は住んでいたのに,どうして差が出るんだろう。
f:id:monoshirin:20151008215747j:plain それは,ユーラシア大陸の地形と気候,そして動植物が農耕・牧畜に適していたからさ。
f:id:monoshirin:20151008215747j:plain 世界には色々な動植物が存在するけど,農耕・牧畜に向いている動植物はそれほど多くない。
f:id:monoshirin:20151008215747j:plain ユーラシア大陸に住んでいた人類は試行錯誤を繰り返して,何が農耕・牧畜に向いた動植物なのかを探し当てた。
f:id:monoshirin:20151008215747j:plain そして,農耕・牧畜が始まった。
f:id:monoshirin:20151008215747j:plain 農耕・牧畜によって,食料を自分たちで生産できるようになり,たくさんの人を養うことができるようになる。
f:id:monoshirin:20151008215747j:plain そして,一部の人が食料生産に努めれば,それ以外の人達は他のことをする余裕ができる。
f:id:monoshirin:20151008215749j:plain 狩猟・採集生活だとみんな食料獲得のために頑張らないといけないから,他のことをする余裕が無いね。
f:id:monoshirin:20151008215747j:plain そうだ。他のことをする余裕ができるということは,人類にとって有用な様々な発明に専念する人達が生まれるということだ。
f:id:monoshirin:20151008215747j:plain 例えば,文字がそうだ。農耕・牧畜によって得られた食料管理等をする人たちが最初に文字を発明した。
f:id:monoshirin:20151008215747j:plain 金属器もそうだ。道具を作ることに専念する人達が,試行錯誤の末に金属器を生み出した。
f:id:monoshirin:20151008215747j:plain 法律も,法律を作ることに専念する人達が様々な法律を生み出し,国の形を整えていった。
f:id:monoshirin:20151008215747j:plain このように,農耕・牧畜が始まった地域では,大きな国が生まれ,さらにたくさんの人が色々な発明をするようになっていく。
f:id:monoshirin:20151008215749j:plain 文明は,農耕・牧畜によって生まれると言うことなんだね。
f:id:monoshirin:20151008215747j:plain そうだ。そして,ユーラシア大陸は,陸の形が横に広かったので,農耕・牧畜が広がっていきやすかった。
f:id:monoshirin:20151008215749j:plain 横に広いと言うことは,緯度が同じくらいの地域が広がっているということだよね。
f:id:monoshirin:20151008215749j:plain 緯度が同じということは,気候が似ているということだから,農耕・牧畜が広がりやすかっただろうね。
f:id:monoshirin:20151008215747j:plain そのとおりだ。緯度があまりに違うと,気候の差が大きくて動植物を育てるのが困難になる。
f:id:monoshirin:20151008215747j:plain 仮にユーラシア大陸が縦長の大陸だったら,これほど広範囲に農耕・牧畜は広がらなかったかもしれない。
f:id:monoshirin:20151008215747j:plain 例えば,アフリカ大陸は縦長な上,砂漠があるから,ユーラシア大陸からの農耕・牧畜が広がりにくかった。
f:id:monoshirin:20151008215749j:plain アフリカのサハラ砂漠が大きな障害になって,サハラ砂漠の南の地域に農耕・牧畜が広がらなかったということだね。

f:id:monoshirin:20151201212925j:plain


f:id:monoshirin:20151008215747j:plain そうだ。さらに,サハラ砂漠より南の地域にあった動植物は農耕・牧畜に適していなかった。
f:id:monoshirin:20151008215747j:plain 農耕・牧畜に適した動植物が無かったのは南北アメリカ大陸やオーストラリア大陸も同じだ。
f:id:monoshirin:20151008215747j:plain また,この両大陸はユーラシア大陸とは海で隔てられていたから,ユーラシア大陸から農耕・牧畜が伝わらなかった。
f:id:monoshirin:20151008215749j:plain ユーラシア大陸以外では,農耕・牧畜に適した動植物が元々無かった上に,ユーラシア大陸から農耕・牧畜が伝わらなかったんだね。
f:id:monoshirin:20151008215749j:plain それで文明が発達しなかったんだな。
f:id:monoshirin:20151008215747j:plain そうだ。例えば,農耕・牧畜に適した動植物が最初からこれらの大陸に存在していれば,文明が発達していたかもしれない。
f:id:monoshirin:20151008215747j:plain そして,ユーラシア大陸以外に住んでいた人々は,進んだ文明を持ったヨーロッパ人に次々と征服されていった。
f:id:monoshirin:20151008215747j:plain 征服されてしまった原因は,単にヨーロッパ人達の文明が発達していたことだけではない。
f:id:monoshirin:20151008215747j:plain ヨーロッパ人達が持ち込んだ病原菌が大きく影響して,大陸の先住民達は命を落としていった。
f:id:monoshirin:20151008215749j:plain 農耕・牧畜と病原菌て関係あるの?
f:id:monoshirin:20151008215747j:plain 関係は大いにある。代表的な病原菌のほとんどは元々家畜が持っていたものだ。
f:id:monoshirin:20151008215747j:plain 家畜の持っていた病原菌が突然変異し,人間に感染するようになった。

f:id:monoshirin:20151024234158j:plain


f:id:monoshirin:20151008215747j:plain ヨーロッパ人達はその病原菌に免疫を持っているが,先住民はそうではない。
f:id:monoshirin:20151008215749j:plain そうか。だからたくさんの先住民が病原菌の犠牲になったんだね。
f:id:monoshirin:20151008215749j:plain 文明発達の要因は,単に人々がたまたま農耕・牧畜に適した環境にいた,という点なんだね。
f:id:monoshirin:20151008215749j:plain 特定の人種が元々優秀であるとか,そういう問題では無いんだな。
f:id:monoshirin:20151008215747j:plain その通りだ。住む場所が逆だったら,先住民とヨーロッパ人達の立場は逆だったかもしれない。
f:id:monoshirin:20151008215749j:plain 人種に優劣は無いということだね。
f:id:monoshirin:20151008215747j:plain そうだ。では次に,農耕・牧畜に深く関係する文字について説明しよう。

 

参考文献

www.amazon.co.jp

 

blog.monoshirin.com

↓この記事がいいと思ったらポチッとしてください。

 

 

にほんブログ村 教育ブログ 生涯学習・教育へ
にほんブログ村