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モノシリンの3分でまとめるモノシリ話

モノシリンがあらゆる「仕組み」を3分でまとめていきます。

作者の連絡先⇒ monoshirin@gmail.com

【40】石油のまとめ~生物の遺骸が積み重なったもの~

【分かりやすくまとめると・・・】

・石油は,生物の遺骸が積み重なって生まれたという説が有力。

・石油埋蔵量と一般に認識されているのは,可採年数のこと。これは現在発見されている石油を採算の合うコストで採掘できる年数。埋蔵量そのものではない。

・石油は沸点の違いを利用して蒸留され,燃料・ビニール・ゴム・繊維等に使われている。

 

f:id:monoshirin:20151008215747j:plain 石油がどうやって生まれるのかについては,大きく二つの説がある。
f:id:monoshirin:20151008215747j:plain ひとつは,生物の遺骸が積み重なって,それが地熱と圧力で変化し,石油となった,というものだ。
f:id:monoshirin:20151008215747j:plain これは生物由来説と呼ばれている。
f:id:monoshirin:20151008215749j:plain それ,発生過程が石炭と同じだね。
f:id:monoshirin:20151008215747j:plain そうだね。石炭も生物の遺骸が積み重なってできているからね。
f:id:monoshirin:20151008215747j:plain 両方とも主に炭化水素からできている点も共通しているね。
f:id:monoshirin:20151008215749j:plain 液体と固体の違いに過ぎないとも言えるね。
f:id:monoshirin:20151008215747j:plain そうかもね。さて,もう一つの説は,石油は地球の底から湧き上がってくる,というものだ。
f:id:monoshirin:20151008215747j:plain これは無機由来説と呼ばれている。
f:id:monoshirin:20151008215749j:plain 生物が元になっていないということだな。
f:id:monoshirin:20151008215747j:plain この説は,元々地球の奥深くに含まれていた炭化水素が,地球の熱と圧力で変化して石油になった,と主張している。
f:id:monoshirin:20151008215749j:plain その説に立つと,石油は地球の底からどんどん湧き出てくることになるね。
f:id:monoshirin:20151008215747j:plain そうだな。石油の枯渇を心配しなくてよさそうだね。
f:id:monoshirin:20151008215747j:plain ただ,現在は生物由来説が有力だ。
f:id:monoshirin:20151008215749j:plain そうすると,いつか石油は無くなりそうだね。あとどれくらいの量があるの?
f:id:monoshirin:20151008215747j:plain 現在のところ,分かっているだけであと50年以上利用できる量があるようだよ。
f:id:monoshirin:20151008215749j:plain それ,僕が小さいときは,あと30年しかもたないとか言っていたような気がするんだけど。
f:id:monoshirin:20151008215749j:plain どんどん増えてない?
f:id:monoshirin:20151008215747j:plain 石油埋蔵量と一般に思われているのは,可採年数のことなんだ。
f:id:monoshirin:20151008215747j:plain 簡単に言うと,現時点で採掘可能な石油の量を,年間生産量で割った値が,可採年数だ。
f:id:monoshirin:20151008215749j:plain つまり,あくまで現時点で見つかっている石油しか対象になっていないということだね。
f:id:monoshirin:20151008215747j:plain そうだ。しかも,採掘可能というのは,採算の合うコストで採掘できるという意味だ。
f:id:monoshirin:20151008215749j:plain 仮に採掘すればするほど赤字になってしまうとしたら,可採年数が0になってしまうということだね。
f:id:monoshirin:20151008215749j:plain 可採年数が石油の埋蔵量を示しているわけではないんだな。
f:id:monoshirin:20151008215747j:plain そうだ。さっき僕が言った50年というのも,あくまで可採年数のことさ。
f:id:monoshirin:20151008215747j:plain だけど,いずれ石油が枯渇する日は来るだろうね。
f:id:monoshirin:20151008215747j:plain 石油は炭化水素化合物をはじめ,色々な物質が含まれている。
f:id:monoshirin:20151008215747j:plain その色々混ざった最初の状態の石油を原油という。
f:id:monoshirin:20151008215747j:plain それを蒸留することによって,色々な物質に分けている。
f:id:monoshirin:20151008215747j:plain 蒸留というのは,沸点の違いを利用して,物質を分離させることだ。
f:id:monoshirin:20151008215747j:plain 沸点が低い物質は,沸点が高い物質よりも早く蒸発する。
f:id:monoshirin:20151008215749j:plain そうやって沸点の低い物質からどんどん蒸発させて,分離していくわけだな。
f:id:monoshirin:20151008215747j:plain そうだ。蒸留によって石油は天然ガス,ナフサ,ガソリン,灯油,軽油,重油,残油に分離される。
f:id:monoshirin:20151008215747j:plain そして,様々な用途に使われる。例えば,ガソリンは車の燃料として使われている。
f:id:monoshirin:20151008215747j:plain 灯油は純度を高くして飛行機の燃料に,重油は船舶の燃料に使われる。
f:id:monoshirin:20151008215749j:plain 石油は軽いし場所も取らないから,乗り物の燃料としては最適だね。
f:id:monoshirin:20151008215749j:plain 特に飛行機は,石炭だと重いから飛ばせないだろうね。
f:id:monoshirin:20151008215747j:plain そうだね。それに石油の方が熱効率が良い。
f:id:monoshirin:20151008215747j:plain 燃やした時に生じるエネルギーが石炭よりも大きいんだ。
f:id:monoshirin:20151008215747j:plain 石油の使い道は燃料だけじゃないんだよ。
f:id:monoshirin:20151008215747j:plain ナフサからは,プラスチック,ビニール,ゴム等が作られる。
f:id:monoshirin:20151008215747j:plain さらに,洗剤,塗料,はては洋服も石油から作られている。
f:id:monoshirin:20151008215749j:plain え,石油で出来ている洋服なんてあるの?
f:id:monoshirin:20151008215747j:plain 太郎,君の履いているジャージのタグを見てごらん。
f:id:monoshirin:20151008215749j:plain ポリエステル100%て書いてあるよ。
f:id:monoshirin:20151008215747j:plain じゃあそれは石油から出来ている洋服だ。
f:id:monoshirin:20151008215747j:plain へえ~そうなんだ。なんか不思議だね。石油から服が出来るなんて想像できない。
f:id:monoshirin:20151008215747j:plain 太郎,糸というのは元をたどれば生物の体から出来ているだろ。
f:id:monoshirin:20151008215747j:plain 綿糸は綿の植物繊維だし,ウールは羊の毛だ。
f:id:monoshirin:20151008215749j:plain そうだね。あ,生物由来説に立てば,石油も生物の体から出来ているわけか。
f:id:monoshirin:20151008215747j:plain そのとおりだ。そしてどちらも炭素化合物の塊だ。
f:id:monoshirin:20151008215749j:plain そう考えると,石油から色々な製品が出来るのは不思議じゃないな。
f:id:monoshirin:20151008215749j:plain 石油は生物達の残骸だからね。
f:id:monoshirin:20151008215747j:plain 現代社会は石油が無くては成り立たない。
f:id:monoshirin:20151008215747j:plain でも,石油はいつか枯渇してしまうから,代わりのエネルギーを見つけ出す努力が続けられている。
f:id:monoshirin:20151008215747j:plain 次は飛行機について話をしよう。石油が使えるようになって初めて,飛行機を飛ばすことができるようになったからね。

 

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