映画「HK 変態仮面 アブノーマル・クライシス」の感想・評価(ネタバレなし)
安倍総理が増税を延期するか否かで麻生さんや谷垣さんともめてるらしい。
増税延期は,景気が上向かないのが原因。
それって,アベノミクス失敗を自認したということだよね。
というわけで,今日は映画「HK 変態仮面 アブノーマル・クライシス」を見に行った。
前の文章と脈絡が無いって?うるせぇよ。パンツ被って寝てろ。
見に行ったのは渋谷のとある映画館。ここは初めて行った。
この映画館,自動券売機が無い。
窓口のおねーちゃんに口頭で見たい映画を伝えないといけない。
「変態仮面が見たいです。」って,伝えないといけない。
なんという羞恥プレー。
しかも,車通りの多い場所なので,大きい声で言わないと多分聞こえない。。
俺「へ・・・変態仮面が見たいです。」
おねーちゃん「すいません,ちょっと聞こえないんですけど。」
俺「変態仮面が見たいです。」
おねーちゃん「まだ足りない。」
俺「変態仮面が見たいです!」
おねーちゃん「許す。」
おねーちゃん・・嫌いじゃないぜ,このやり取り・・・・。
受付でほのかな羞恥プレーを堪能した俺はこじんまりした映画館に入った。
前回の変態仮面はPG12指定(12歳未満に対しては,成人保護者の助言や指導が適当とされる指定)が入っていた。
内容は思いっきりR指定が入ってもおかしくないものだったが。
今回はPG12指定すら入っていない。
ということは,前回やり過ぎだったので,今回は少しマイルドにしたのだろうか。
と,思いきや・・・
そんなことは無かった。
むしろ前回より振り切っていたかもしれない。
これを何の制限も無く許してしまう映倫の懐はユーラシア大陸よりも広い。
主役の鈴木君もヒロインの清水さんも朝ドラに出演して今や若手を代表すると言ってよい俳優。
それが,,,,振り切っている。前回はまだそれほど有名では無かったが,あれから色々な経験をしたせいか,演技に磨きがかかっていた(と思う。)
ムロツヨシは前作よりキモさが増していた。
脇役だが俺が一番好きだったのは片瀬那奈。抜群に振り切っている。振り切り過ぎている。本当にSM女王なんじゃないかあの人。
映画全体を通して,ギャグセンスが本当に秀逸。間が絶妙だった。
くだらないことこの上ない映画だが,非常に満足した。
終了後,この映画を見に来た変態達は一体どういう奴らだろうと館内を見回してみた。
女性の方が多かった。
こ,この変態どもが。
だがそれでいい。
帰りのエレベーターに乗ろうとすると,女性がぞろぞろ乗ってきて,男性が俺一人の状態になった。
お互いに「あなたも変態なのね」という微妙な空気感が生まれた。
そして,そこにおそらく70代ぐらいと思われる老紳士も乗り込んできた。
ちょっとはにかみながら。
老紳士よ。あなたもか。
かくして変態達を満載したエレベーターは粛々と下降を始めたのであった。
こんなに幅広い層に変態がいるなんて。
日本の未来は明るい。もはやまぶしすぎて見えない。
ウィンドウズ10強制アップデートでウイルス対策ソフトが無効になっていた件
今,世界中である出来事が起きている。
ウインドウズ10強制アップデート。
ちょっと前から「お前更新せい」という画面がポコポコ出てきていたが私は全部無視していた。
ところが,,,いつの間にかアップデートされていた。
似た体験をした人はたくさんいるだろう。
家のパソコンも,職場のパソコンも同時期にやられた。
まず家のパソコンの方で気付いたのだが・・・ウイルス対策ソフトが無効になっていた。
無効になっていたという表現が正しいのかどうか分からないが,端的にいうと「俺,お前を今守ってねえ状態だぜ」という表示が出ていたのである。
私が使っていたソフトはAVGの有料のやつ。
ウイルス対策ソフトが無効になっているパソコンなんて,パンツ被ってない変態仮面と一緒じゃないか!
変態仮面がパンツ被ってなかったら・・・それはただの変態じゃないか!
つまり俺のパソコンはただの変態になり下がった状態ということか!
ならん!断じてならん!
というわけで色々試行錯誤してみた。再アクティベートなるものを試してみたのの,うまくいかない。
最終的には,いったんアンインストールして,再度インストールしたらうまく起動した。ちゃんとパンツ被った状態になった。
次は職場のパソコンだ。
職場のパソコンはEsetなんちゃらとかいうよく分からんウイルス対策ソフトが使用されている。
これはネットワーク関係の構築を外注している業者が入れているもの。
確かめてみたら,やっぱり無効になっている。。。。
と,私はここでウインドウズ10の画面を操作してセキュリティの状態をまずチェックしてみようと考えた。
詳細なチェック方法はこちらのサイトで確認した。
それで確認してみたら,どうも既存のウイルス対策ソフトは無効になっているのだが,その代わりに起動しているウイルスソフトがあるらしい。
それがWindows Defenderという奴である。
お前誰だよ。雇った覚えねえよ。
どうもこいつがウインドウズ10とセットでインストールされるらしい。
ウィキぺディアによると,こいつはVistaから搭載され始めたウイルス対策ソフトなんだそうな。
いたのかよそんな奴。
というわけで,既存のウイルス対策ソフトが無効になっても,こいつが代わりに守ってくれているようだ。パソコンはちゃんとパンツ被った状態だった。
問題は,これが信用できるのかどうかである。
業者の方にも確認してみたが,よく分からんそうだ。
そりゃそうだよね。こいつが信用できるのかどうか,誰も分からんよ。
ユーザーとしては今まで慣れ親しんだウイルス対策ソフトの方が安心できると思うね。
頭にくるのは勝手に無効にされていたことだ。これ,許されるのか。
業者の方曰く,このウインドウズ10勝手にアップデート騒動であちこちから問い合わせがあっててんやわんやになっているらしい。
要はOSのアップデートにアプリがついていけてなくて,不具合が出るそうな。
監督がいきなり交代して選手がついてきてないみたいな状態かな。
これは社会問題にならないのだろうか。マイクロソフトがやっていることはけっこうやばい気がする。
安倍総理「立法府の長発言」の裏に隠れてしまったもの
安倍総理が「立法府の長」と発言したのが話題になってるね。ところで総理が発言しているあの場は何なの。
あれは衆議院の予算委員会だ。委員会というのは,本会議の前に法案を審査する会だ。色々な委員会がある。
全部の法案をみんなで審査すると効率が悪いから,分野を分けて委員会を作り,専門的な議論ができるようにしている。
委員会で可決された法案は基本的に本会議でも可決される。だから,法案の実質的な審理は各委員会でなされているとうことになる。
ふ~ん。じゃあ予算委員会というのは予算について専門的に議論をする場所ということだな。
そう。今は補正予算について議論している。
予算は国政のあらゆることに関係してくるから,質疑の範囲も非常に広い。委員会の中で最も注目されるのが予算委員会なんだ。
何について議論してたの?
※実際の動画がこちら
それで,山尾議員と安倍総理はそもそも何の議論をしていたのかな。
山尾議員が質問していたのは,大きく分けて二つだ。
1つは,熊本地震に関連して,被災者生活再建支援法の対象要件と支援金の拡大をできないか,ということだ。
現状だと救済が不十分ということかな。
そうだね。現行法だと,解体まで必要ない程度の家屋の損壊の場合,支援金が支給されない。
他方,解体が必要になった場合に給付されるお金は300万円しかないから,これだと足りないと山尾議員は主張している。
なんか中途半端な法律になってしまっているのね。
そう評価することもできるだろう。だが,これについて総理は,対象要件及び支援金のいずれも拡大しないと回答している。
次に山尾議員が質問したことが,「立法府の長」発言につながるものだ。
山尾議員は,民進党が厚生労働委員会に提出した法案について与党側が審議に応じないと批判している。
特に保育士の給与を5万円引き上げる法案について,1ケ月半以上も審議入りしていないと非難しているね。
ふ~ん。そういう質問て予算委員会ですべきものなの?
保育士の給与引き上げに関する法案は厚生労働省が担当する分野なので,本来は衆議院厚生労働委員会で議論すべきことなのは確かだ。
だが,厚生労働委員会で1ケ月半以上も審議入りしてくれなかったので,いわばしびれを切らして予算員会で問題にしたのだろう。
何で審議入りさせないのかな。
野党が提出した法案よりも,内閣(与党)が提出した法案の審議を優先させているから,というのが考えられるね。
あるいは,選挙前に審議入りさせて否決すると,選挙に影響すると考えているのかもしれない。
「保育園落ちた日本死ね」ブログの件で,保育士の給料が低すぎることはけっこう話題になっているもんね。
それだけ話題になってるのに「給料は上げません」ていったら,与党の印象が悪くなるだろうな。
そうかもね。この山尾さんの質問に対して,安倍総理は国会でやってくださいと返しているね。つまり厚生労働委員会で議論しろということだ。
なんか素っ気ないね。形式的な答えに聞こえるな。国民の関心が高い事柄だからちゃんと答えてほしいと思うんだけど。後ろで石破さんがそっくり返っているのが何か面白いね。
この石破さんのリアクションは何だろうね。「そんな答弁しちゃうの」という趣旨なのかな。
これに対して,山尾議員はTPPの時は無理やり審議を進めたじゃないかと批判しているね。
TPPの時は総理の意向を反映して審議を優先させたのだから,保育士の給与引き上げについても総理の働きかけがあれば審議を進められるだろうと言いたいのだろう。
まあ総理は与党の総裁でもあるしね。総理が促せば審議が進みそうな気がするけど。
この質問の後に,例の「立法府の長」発言がある。
ここまでの状況を再確認しよう。山尾議員が保育士給与引き上げの問題について質問したことに対して,総理はあくまで国会つまり厚生労働委員会でやれと反論している。
そして,山尾議員に対して「議会運営について勉強していただきたい」と述べた上で,「議会については,私は立法府の長であります。」と発言している。
その後で,要するに国会は国権の最高機関であり,行政府とは別の権威なのだから,総理大臣が審議の順番についてあれこれ言うことは無いという趣旨の発言をしている。
その文脈からすると,安倍総理は「立法府の長」じゃなくて「行政府の長」って言いたかったんだろうな。そうじゃないと意味がつながらない。
そうだね。総理大臣は行政府の長だが,法案の審議の順番は立法府が決めることなので,総理大臣が口を出すべきではない,と言いたいのだろうからね。
じゃあ単なる言い間違いということだな。石破さんだけ「むむ!」という感じでリアクションしてるけど。なんか石破さんリアクション豊かで見てると面白いね。
そうだね。この発言の後,山尾議員も何も突っ込んでいないから,彼女も単なる言い間違いととらえたのだろう。
なのに,結構ネットで話題になっているよね。質疑の当事者達が問題にしていないところが話題になるってなんか違和感があるな。
そうだねえ。その言い間違いの後に重要なやり取りがあったんだが,そこはイマイチ話題になっていないね。
保育士の給与引き上げの基準が「女性の」平均賃金?
この後,塩崎厚労大臣が出てきて,保育士の給与について,「『女性の』平均賃金と4万円の差があるので,この差が無くなるように処遇を改善していく」という趣旨の発言をしている。
これを受けて山尾議員が「びっくりしました」って反応しているね。
そうだね。この日の質疑で山尾議員が最も注目してほしいのはこの塩崎大臣の発言だろうな。
保育士の給与は全労働者の平均からすると11万円も低い。しかし,塩崎大臣は何故か全労働者ではなく,女性労働者の平均賃金との差額4万円を問題にしている。
現在男女の賃金格差が存在することは事実だが,それは本来あってはならないことだ。男女で賃金に差をつける合理的な理由は無いからね。
労働基準法4条も,「使用者は、労働者が女性であることを理由として、賃金について、男性と差別的取扱いをしてはならない。」と定めている。
ところが,塩崎大臣のこの発言は,男女の賃金格差を許容するものと受け取られかねない。かなり迂闊な発言だと言えるだろう。
それにこの発言は,暗黙の前提として「保育士は女性の仕事」という認識があるんじゃないかな。
保育士は女性だけではない。割合は確かに少ないが,男性の保育士もいる。その点から言っても,女性労働者の平均賃金を目安にする合理的な理由は無いだろう。
単に処遇を改善していきますって言えば良かったのにね。
「保育士は女の仕事だから給料が低くてもいい」って受け取る人もいるんじゃないの。
そうだね。そういう風に捉えられてしまう可能性もあるから,これは与党側にとって危ない発言と言えるだろう。
山尾議員はこの発言を大変問題視して,総理に対しても,撤回するのか否かを聞いている。
これに対して,総理は色々述べているが,結局「撤回する」とは言っていない。
これは撤回しても良かったんじゃないかな~。総理の回答を聞いていると,自民党だって処遇改善について今まで何もしてなかったわけじゃないんでしょ。
少しずつ処遇を改善してきたという内容の回答をしているじゃん。それが台無しになっちゃう気がするんだけどな。
うん。だけど,結局「立法府の長」発言が注目されてしまって,この点は問題にされていない。
自民党支持者の方からは,このとき山尾議員が「男尊女卑政権」と発言したのが問題だ,という意見があるようだけれども。
「立法府の長」発言も「男尊女卑政権」発言も,対して注目すべきものじゃない気がするな。そういうところにばかり注目して肝心の議論の中身が知られていないって,なんだか違う気がする。
そうだね。そこばかり注目されるのは,質疑の当事者達の本意でもないんじゃないかな。