皮膚科でほっぺにジューされた話
いつの頃からか忘れたが,私の左ほっぺには赤いイボができていた。
でっかいニキビができたなあぐらいに思っていたのたが,下を向いたときに視界に入るぐらい大きくなっていたので気になってきた。
ひょっとして,皮膚がんではなかろうか。
そう思って画像検索してみたら,,,,けっこう私のイボと皮膚がんは似ているのである。
ついに私も癌になったか。。。。ガクガクブルブルしながら私はとある皮膚科を訪ねた。
入ったら,患者は女性しかいない。何というアウェー感。
診察室に通されると,担当は見目麗しい女医さんであった。
女医「あ~これはウイルスですね。」
ウイルスでイボができるのか。私は過去に痔瘻(穴痔)になったことがあるが,あれもウイルスが引き起こすものだった。ということは・・・・
私「つまり,顔面に痔が出来たということですね。」
女医「顔面にできたら痔じゃないでしょ。イボです。」
そりゃそうだ。痔は尻の問題だから痔なのだ。私としたことが初歩的なミスをした。
女医「液体窒素で凍結させて除去します。」
液体窒素・・・・マイナス196℃のあいつか!
私は不朽の名作「ターミネーター2」のワンシーンを思い出した。
液体金属でできた無敵のT-1000型ターミネーターが,液体窒素を浴びて凍り付き,破壊されるあのシーンである。
私「つまり,ターミネーターをやっつけたのと同じ方法ですね!」
女医「ちょっと何言ってるか意味わかんない。」
女医さんは液体窒素よりも冷たく言い放つと,何やら奥からごそごそ円筒形の入れ物を持ち出してきた。煙がシュワシュワ出ている,,,,
ああ,間違いない。映画で見たあの液体窒素だ。。。
その円筒形の物体の中には綿棒が入れられていた。
女医「はーい,ちょっと痛いけど我慢してくださいね~」
女医さんは綿棒を私のほっぺのイボに当てた。
ジュー
私「綿棒がキンキンに冷えてやがる!!」
女医「黙れ。」
クール・・・!圧倒的クール・・・!
冷たさを通り越して痛い。
何度かジューを繰り返した後,女医さんは「1週間か2週間に1回通院してもらってこれを繰り返すことになります。」と言った。
私「ほっぺにジュ―をするということですね。」
女医「そうです。ほっぺにジュ―を繰り返します。」
私「それを繰り返すうちに,ふとした拍子に『ほっぺにチュー』になったりしませんか。」
女医「ならねえよブタ野郎。」
クール・・・!圧倒的クール・・・!
私「今,ブタ野郎って言いましたね。もう一回言ってください。」
女医「このブタ野郎。」
私「ごちそうさまでした。」
かくして私は自分が皮膚がんでは無かったことにほっとして家路についたのであった。
(※この話は皮膚科に行って液体窒素で凍結治療をうけたことは事実ですがそれ以外がどこまで事実なのかは想像に任せます。)
今日の株価暴落を「黒田の滝」と名付けたい
日銀の黒田総裁が金融の追加緩和を見送ったのを受け,日経平均株価は600円以上も暴落した。
チャートが垂直に落下している。。。。
これを私は日銀総裁の名にちなんで「黒田の滝」と名付けることにした。
最近,なんで株価が上がってきているのか不思議でしょうがなかったのだが,みんな日銀の追加緩和を期待していたのね。
「日銀が追加緩和するかもしれない」「と,みんな期待するだろうから株価が上がるだろう」「だから今買っておこう」ということでみんなが株を買った結果,株価が上がっていたのだろう。
全然実体経済は関係ない。ただ単に「日銀への期待」で株価が上がっていたということか。
金融緩和というドーピングが無ければ株高は維持できないということか。
「もう金融緩和路線やめます」といったら一体どうなるのだろう。
ところで,株の世界には「セル・イン・メイ(5月に株を売れ)」という迷信があるそうな。
5月にもっと地獄が待っているかもしれない。。。。
【39】石炭のまとめ~元は植物~
【分かりやすくまとめると・・・】
・石炭は死んだ植物が積み重なり,地下の熱と圧力で変化したもの。植物の化石。
・炭素の塊という点では,木炭と石炭は同じ。
・石炭は今でも世界の一次エネルギーの3割を占めている。
植物が光合成をして炭水化物を作り出している,という話は前にしたね。
うん。炭水化物というのは,炭素と酸素と水素からできている物質だったね。
そうだ。そして,石炭というのは,もともとは植物だったんだ。
何億年も前に,死んだ植物が湿地帯の底に積み重なる。
それらの植物は,水の影響で空気から遮断される。
だから,それらの植物は微生物によって完全に分解される前に,積み重なっていくことになる。
微生物も酸素が無いところでは活動できないもんね。
そうだね。そのようにして,死んだ植物が地下数百メートルから数千キロメートルに積み重なっていった。
そして,地下の圧力と,地球が発する熱によって,死んだ植物が変化していく。
具体的に言うと,酸素と水素がどんどん減っていき,炭素の割合が増えていく。
さらに,炭素の割合が増えるにしたがって,どんどん黒くなっていき,やがて石炭になる。
石炭は植物の化石なんだね。
そのとおり。だから,化石燃料と言われるんだ。
結局,植物に外から圧力や熱が加わることによって,化学変化が起きた結果が,石炭ということだね。
木炭も炭素の塊だから,石炭とは同じようなものかな。
そうだね。炭素の塊という点では同じだ。
実はね,石炭が広く使用されるようになったのは,木炭を使いすぎたことも原因の一つなんだ。
石炭は紀元前からその存在を知られていたけど,大量に使われるようになったのは産業革命からだ。
それまでは燃料として何を使っていたの。
木炭さ。ただ,木炭を使いすぎると,森が無くなってしまう。
森の回復には時間がかかるから,これは重大な問題だった。
そこで,量が豊富で森林消滅の心配も無い石炭が使用されるようになったんだ。
石炭の埋蔵量ってどれくらいあるの?
今の使用ペースで行くと,少なくともあと100年以上使用できる量はあるよ。
ただ,これはあくまで今のところ判明している埋蔵量だから,これから増えるかもしれないけどね。
石炭て,一昔前のものというイメージがあるんだけど,今でもそんなに使われているの?
たくさん使われているよ。世界の一次エネルギーの約3割を占めるほどだ。
ちなみに,一次エネルギーというのは,自然から採取したままの形で使用するエネルギーのことだ。
一次エネルギーとしては,他に石油や原子力がある。
石炭は,現在,火力発電や,鉄鋼業によく使われているよ。
昔は,工場の機械や,機関車,船を動かすための燃料としてたくさん使われていた。
この石炭が生み出すエネルギーが,産業革命を支え,今でも重要な位置を占めている。
でも,石炭で固形だから重いし,かさばるから不便なところがあるよね。
そのとおりだ。そこで,液体化石燃料である石油が使用されるようになった。
液体の方が場所とらないし,軽いもんね。
そのとおりだ。では次に石油について説明しよう。