政府が「共産党は破壊活動防止法に基づく調査対象団体である」と閣議決定したことが話題になっている。
選挙が近いので牽制の意味もあるのだろう。
しかし,共産党は与党だけではなく,野党からもあまり好かれているとは言えない存在である。
民主党(※今月27日の結党大会で民進党になるようだが現時点ではまだ民主党)も共産党と選挙協力するのかどうかについて,はっきりとした態度を示していない。
なんでこんなに嫌われるのか。それは共産党の綱領を読めば分かるかもしれない。
長いので全てを引用するのは避けるが,一部を引用する。詳しく知りたいひとは上記のリンク先を見て欲しい。
(一五)日本の社会発展の次の段階では、資本主義を乗り越え、社会主義・共産主義の社会への前進をはかる社会主義的変革が、課題となる。これまでの世界では、資本主義時代の高度な経済的・社会的な達成を踏まえて、社会主義的変革に本格的に取り組んだ経験はなかった。発達した資本主義の国での社会主義・共産主義への前進をめざす取り組みは、二一世紀の新しい世界史的な課題である。
社会主義的変革の中心は、主要な生産手段の所有・管理・運営を社会の手に移す生産手段の社会化である。社会化の対象となるのは生産手段だけで、生活手段については、この社会の発展のあらゆる段階を通じて、私有財産が保障される。
このように,未だに社会主義・共産主義社会へ日本を変革する夢を捨てていない。
しかし,社会主義・共産主義というのは,ソ連崩壊が示したように,失敗することが既に歴史的に証明されている。
歴史的に失敗することが証明された主義について,それに固執することは,この政党の極めて非現実的な姿勢をよく表していると思う。
このような綱領を未だに維持しているようでは,永久に政権与党になることはできないだろう。
だから私が共産党を支持することは無い。
このような綱領を維持しているから,政府に警戒されるし,野党からも避けられるのだろう。現実を見据えて,党名と綱領を変えればいいのにと思う。