【分かりやすくまとめると・・・】
・地球が丸いから,緯度によって太陽の光が届く量が異なる。これによって,空気や海水に温度差が生じ,それが風や海流を生み出す。
・太陽が地表や海面を温めると,水分が蒸発して上昇し,やがて雲になる。
・上記のように太陽が生み出した風,海流,雲が,地球の地形とあいまって,複雑な気候を生み出している。
太郎,この地球に吹いている風は,太陽が生み出しているんだよ。
え,太陽と風に何の関係があるの?
地球は太陽の光で温められているけど,場所によって気温が違うでしょ。
確かに。赤道付近にある国は暑いけど,赤道から遠い国は寒いね。
それはね,地球が丸いからだよ。
つまり,赤道付近は太陽が真上に来るから,ものすごく熱くなる。
ところが,赤道から離れていくと,地球が丸いせいで,太陽から届く光の角度が浅くなっていく。
角度が浅くなる分届く光が少なくなるから,気温が下がっていくわけだね。
そのとおりだ。そして,この地球の丸さによる気温差が,風を生み出しているんだ。
太陽光で地面や海が暖められると,空気が膨張して軽くなる。
分子の運動が大きくなるから,その分空気の密度が低くなるということかな。
そのとおりだ。そうやって気圧の低い空気ができる。
気圧と言うのは空気の重さのことさ。
周りより気圧の低い空気を低気圧という。
逆に,回りより高い気圧の空気を高気圧というんだ。
周りより温度が低いのかな。
そうとも言えるね。周りより分子の動きがおとなしい分,分子が密集していて,重いんだ。
そして,空気は気圧の高いところから低いところへ移動する性質がある。
高気圧は周りより気圧が高いから,中から外へ向けて空気が吹き降ろすように流れる。
他方,低気圧は周りより気圧が低いから,外から中へ空気が上昇するように流れていく。
高気圧と低気圧がぶつかると,高気圧から低気圧へ空気が流れていくのかな。
そのとおり。風の正体は気圧の差が生む空気の流れさ。
なるほど。雲はどうやってできるの?
水分を含んだ空気が暖められて上昇し,上空でそれが冷えて雲になるんだ。
先ほど言った通り,空気は暖められると軽くなるから,上昇していく。
そして,上昇するにつれて,熱エネルギーが空気中に発散されていき,だんだん温度が低くなる。
つまり,水分子の運動がおとなしくなるから,だんだん密集していき,水蒸気から水に変化するんだね。
そういうことだ。そして塊となった水はやがて周りの空気よりも重くなり,落下していく。
それが雨の正体だね。
ということは,雲は空気が上昇するところじゃないと発生しないということだね。
そういうことだ。空気が上昇するパターンは色々ある。
まず,地面や海面が暖められ,そこから空気が上昇するパターンがある。
また,高気圧と低気圧がぶつかり,低気圧が高気圧の上に乗り上げて上昇する場合もある。
そうか。だから高気圧と低気圧がぶつかるところでは雨が降るんだね。
そのとおりだ。また,山があるところでも雲が生まれる。
それは山の斜面にそって空気が上昇するからかな。
そのとおりだ。だから,山の付近では雨が降りやすい場所が多い。
ところで,海にも流れがあるけど,あれも太陽の影響なの。
そうだ。海も緯度によって太陽光が当たる量が違う。
したがって,場所によって温度が異なることになる。
そして,水は温度の高い方から低い方へ流れる性質がある。
そうやって海流が生まれるんだね。
ところで,季節は何で生じるのかな?
それは地球が少し傾いているからだ。
地球が傾いているから,ある場所に当たる太陽光の量が1年の間に変化していく。
それはつまり気温の差になって現れるから,季節が生まれるんだね。
そうだ。もし地球が傾いていなければ,年中同じ気温だろう。
天気や季節は,太陽光と地形,地球の傾き等によって生まれているんだね。
そうだね。では次は人類の話に戻ろうか。
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